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純金積立で失敗しないために知っておくべき基礎知識や、どんなことに注意すればよいかといった点について述べていきたいと思います。
純金積立は月々少額から始められ、比較的ローリスクですが、投資である以上、元本割れするリスクはゼロではありません。そうした事態を防ぐためにも、純金積立や金について、ある程度の知識や注意すべきことは予め知っておくべきです。いくつかご紹介しましょう。
2010年度の統計によると、市場に出回っている金の総量は17万トン。そのうち50%が装飾品用、19%が民間投資用、17%が公的保有、12%が工業用、2%は使途不明となっています。
また、採掘可能埋蔵量はおよそ6万トン。純金は採掘しやすい鉱山から順に採っているために、これから採掘するためには以前よりもコストがかかるという試算になります。
つまり、金の需要は高まりながらも供給が限られているため、価格が上がっていくと予想されているのです。
他の商品と同じく、金も需要が供給を上回れば価格は上がり、需要が供給を下回れば価格は下がっていきます。
例えば、インドや中国など成長著しい地域を除いて、宝飾品としての金の需要は減少している傾向にありますが、代わりにパソコン、携帯電話、液晶テレビなどの電子機器の使用が伸びており、総合的な需要は伸びています。
さらには、純金積立をはじめとする投資目的の需要も伸び続けています。いわゆる投機マネーや世界的有事によって金価格は変動します。日本では円ドルの為替レート変動も大きく影響します。
こうした要因をしっかり理解しておくことが重要です。
これまでの歴史において、経済状況の悪化や社会不安の広がりが起きると、通貨や株式への信用が下がり、金の需要が高まる現象が起きています。逆に、経済状況の好転や国際情勢の安定化などにより通貨や株式の信用度が高まると、金は相対的に価値を下げています。
直近の例として、2000年以降の状況を見ると、金は上昇・下降を繰り返しながらも、全体的には上昇傾向を続けています。この上昇トレンドは今後も続くと見られる一方、「今後は価値が暴落する事態は考えにくい」とされています。先に述べました通り、インドや中国での宝飾品需要の伸び、先進国での工業用需要の伸びなどが金の価値を支えているからです。
「積立の流れ」のページで述べています通り、純金積立を取り扱う会社には、手数料や年会費、金の保管方法にそれぞれ特徴があります。取り扱い会社選びに際しては、各社の特徴やメリット・デメリットをよく理解しておく必要があります。
例えば「特定保管」はリターンは低いものの、万一の際にこれまで積み立ててきた金を失うリスクは回避できます。「消費寄託」の場合は、積み立ててきた金を失う可能性もありますが、基本的には低コストで運用することができ、リターンも高くなります。
これらを総合的に判断して取り扱い会社を選ぶべきです。取り扱い会社選びに関しては、「おすすめの純金積立会社を徹底比較」の各ページをご覧ください。
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