金への投資について調べていると、プラチナの情報を目にすることがあるかもしれません。金とプラチナでは、どちらに投資したらいいのか気になりますよね。投資対象に適しているかどうかは、どのような特徴があるのかと価値の安定性をポイントに検討しましょう。
ここでは、金とプラチナの違いを紹介した上で、どちらが投資に向いているかをお伝えします。
金とプラチナの違いから確認していきましょう。まず、見た目の違いとして、色に特徴があります。金はゴールド、プラチナはシルバー色です。
これまでの産出量は、金は17万トン、プラチナは5千トン。産出量に大きな差があります。そして、まだ採掘されていない残りの量は、金は7万トン、プラチナは1万6千トンです。プラチナは、その希少価値から高い価値がついているということが分かります。
金とプラチナにはその用途にも特徴があります。用途によって価値に違いが生じるため、用途を確認しておきましょう。
金には様々な用途があります。最初に思いつくのは宝飾品かもしれません。他にも投資や医療、宗教的な建造物、工業、食品、美容など、多くの分野で活用されています。
プラチナの用途は、6割以上が自動車などの工業用品です。工業に使われることから経済不安の影響を受け、何かあると価値が下落する傾向があります。
工業用品以外でも、歯科や宝飾品、美容など金と同様の用途でも使われますが、工業の比率が高いことがプラチナの価値を検討する上では重要なポイントです。
では、金とプラチナではどちらの価値が高いのでしょうか。以前は、その希少性からプラチナの価値が高かったのですが、現在は金の方が高くなっています。
金とプラチナの価値が逆転したのは、2015年です。この年、フォルクスワーゲンによるディーゼル排気ガス不正疑惑が持ち上がりました。プラチナはその用途が自動車など工業用であることから、排気ガス不正疑惑の影響を直接受けて相場が下落。以降、ディーゼル車が売れなくなったため、プラチナ価格の下落が続いたままです。
金は用途の幅が広く、価値が安定しているため、プラチナ相場が下がれば相対的に金の価値が高くなります。
その用途から、世界の経済状況の影響を受けやすいプラチナ。当然、経済情勢によっては、今後、金よりプラチナ相場が高くなる可能性も考えられます。
では、投資するなら金とプラチナのどちらがいいのでしょうか。おすすめは、価値が安定している金です。プラチナはどうしても経済の情勢によって価値の振れ幅があります。投資には、安定している金が向いています。金は用途の幅が広いので、ひとつの用途で使えなくなったとしても、他の用途で使えるのがメリット。投資なら、安定傾向が強い金を検討してみてはいかがでしょうか。