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金には他の金属にはない優れた性質がいくつもあり、その使用用途はさまざまです。身近なところで人々の実生活にも役立っている金。どのような用途に使われているのかを紹介します。
金の用途でまず思いつくのが、指輪やネックレスなどの宝飾品でしょう。金の消費量の半数以上が宝飾品とも言われていて、宝飾品は金の純度によって価値が変わります。
金の宝飾品には偽物も出回っているため注意が必要です。本物の金かどうか見極めるためには、刻印の有無を確認するとよいでしょう。刻印は非常小さく打ってあるため、宝石用ルーペや顕微鏡で確認しないと分からないかもしれません。
日本では、古くから寺院建築物や仏教美術品に多く金が使われてきました。金箔を使った大きなものといえば、奈良の東大寺にある大仏像や京都の金閣寺が有名です。
東大寺の大仏が二度も戦火に見舞われながら、いまだに腐食現象が起きていないのは金を使っているからこそ。耐腐食性に優れた金は、長い年月を超えて建築物を支えてきました。
金は工業用品にも多く使用されています。具体的に言うとスマホやパソコン、デジカメなど。電化製品のベースとなる回路基板の銅線や、部品を実装する部分などに金メッキを使っています。銅がむき出しだと酸化して錆びてしまうため、腐食に強くて電気の伝導性に優れた金を使用しているのです。
金は加工がしやすく、薄く伸ばすことも可能。また、細く糸状にすることもできるので重宝されています。
医療現場の金の活用としてよく知られているのが、歯科材料の金歯です。金は耐食性が高く、アレルギーを起こしにくい金属であることから口の中に入れても問題ありません。
近年では、放射線治療の際の照射用マーカーや関節リウマチ治療の金製剤などにも金が使われています。金は、人体の治療にも使用できる用途の広い金属と言えるでしょう。
美容製品にも金が活用されています。その歴史は古く、古代エジプト時代に絶世の美女と言われていたクレオパトラが美容に金を取り入れていたと聞いたことある方もいるのではないでしょうか。
金を使った美容製品には、金箔や金粉が成分に入ったフェイスパック・美容液などがあります。また、エステでは全身を金箔でパックするコースもあるのだとか。金には紫外線をはね返す性質があるため、日焼け防止効果などが期待できます。
食用品の金と言えば金箔です。金箔とは、金2gを畳一畳分にまで薄く伸ばしたもの。食用に使用される金はほぼ純金で、体内で溶けることはありません。そのまま体の外へでることから人体に影響を及ぼすことはなく、食品添加物として厚生労働省からも認められています。
金箔は特に栄養があるわけでもありません。しかし、金を使うことで料理やスイーツの見た目がランクアップして見え、贅沢な気持ちが心を満たしてくれるのではないでしょうか。
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