ここでは、純金積立を始める予定の方に向け、純金積立にかかるコストについて詳しく解説します。純金積立は、証券会社や金属会社が用意しているサービスの一種である以上、始める時や運用している時には、コストがかかるのが普通。業者によって異なりますが、多くの場合、購入手数料、保管手数料、入会費、年会費がかかります。
純金積立の手数料には、大きく分けて「購入手数料」と「保管手数料」があります。それぞれの概要は次の通りです。
購入手数料とは、積立用の純金の購入に際し、購入した分に応じてかかる手数料のこと。一般には、購入した金の価格に対して2.5~3.5%ほどかかると言われていますが、業者によって料率は全く異なります。ネット証券のSBIや楽天では、購入金額に対して1.65%と低めに設定されています。 なお、月々の購入金額が高ければ高いほど、手数料率が低くなる仕組みを採用している業者も少なくありません。
購入した純金は、購入者が自分で保管するのではなく、業者が代わって保管する形となります。この保管業務に対して課されるコストが、保管手数料です。年会費の中に保管手数料を含めている業者も少なくありません。
なお、保管手数料は無料になる業者もありますが、キャンペーンなどの特別な場合を除き、購入手数料が無料になる業者はありません。購入手数料は、純金を積み立てるたびに必ずかかる手数料なので、長期的な支店からコストを考えた場合、1%程度の違いでも大きな出費の違いとなります。 手数料が安かろうと高かろうと、純金の質や価値が変わるわけではないので、業者を選ぶ際には、しっかりとその業者の購入手数料に注目しましょう。
手数料とは別で購入者が負担する主なコストとして、「年会費」と「入会費」があります。それぞれの概要は次の通りです。
年会費とは、純金積立を行っている方に対し、その業者が一律で課すコストのこと。保管手数料と合わせて年会費としている業者もあるようです。 年会費の金額は業者によって異なりますが、多くの業者は「無料~3,000円」程度。ネット証券のSBIや楽天は年会費無料となっています。
入会費とは、その業者のサービスに入会する時に、1度だけかかるコストのこと。多くの業者では、年会費を「無料~1,000円」程度としています。なお、SBIや楽天などのネット証券では、入会費も無料としているようです。
一般的な純金積立の購入単位は、「定額積立」を選んだ場合と「定量積立」を選んだ場合とで異なります。それぞれの概要は次の通りです。
定額積立の購入単位は、多くの場合、1,000円を1単位としています。つまり、月々1,000円の倍数で純金を積み立てていく形です。
定量積立の購入単位は、多くの場合、1gを1単位としています。月々1gの倍数で純金を積立てていく形です。
後者の定量積立を選んだ場合、月々の購入価格が異なります。一方で前者の定額積立を選んだ場合には、月々の購入量が異なります。 なお、純金積立の醍醐味とも言われる「ドルコスト平均法」を活かすためには、前者の定額積立を選ぶことが前提です。