公開日: |更新日:
資産には大きく分けて2つの種類があり、「実物資産」と「金融資産」に分けられます。
株式や債権、投資信託のように、実際の現物としての形はないけれど、現金化できる評価額を持つものを「金融資産」と言います。
一方で、「実物資産」とは、土地や建物、貴金属など実際に形があり、それ自体に資産価値があるもののことを言います。
今回は、実物資産について取り上げ、いったいどのような種類があるのか、特徴について紹介していきます。
マンション、アパート、一戸建て、土地、太陽光発電機などが不動産系の実物資産にあたります。これらは、それ自体に価値があることはもちろん、購入額よりも高値で売却することで利益を生み出すキャピタルゲインや、貸し出すことで賃料といったインカムゲインを得ることが可能です。
また、不動産系の実物資産は活用の幅が広いことも特徴の一つ。土地を保有している場合は駐車場として活用して利益を得たり、相続税の対策として不動産を保有するなど、その活用方法は多岐に渡ります。ただし、賃貸などで利益をあげるには、それなりの時間を要することを理解しておく必要があります。
金、銀、プラチナ、ダイヤモンドなどが貴金属系の実物資産にあたります。これらも同様に、それ自体に価値があるため、安全な資産として保有されることが多く、また利益を得る方法も「安いときに買い、高いときに売る」というシンプルさから人気となっています。
その中でも、金は金融危機などで他の金融資産の価値が下落した際でも価値が下がりにくく、逆に高騰するケースもあるため、近年多くの人が購入している金融資産になります。ただし、紛失や盗難の危険性があるため、管理には細心の注意が必要です。
絵画や工芸品などの美術品、クラシックカー、高価なワインやウイスキー、スニーカーなど、普段コレクションとして扱われているものも実物資産となります。これらは「投資」というよりは、「趣味が転じて価値のあるもの集めていた」といったケースが多いです。中には美術品のように、ビジネスとして成り立っているものもありますが、酒類などその多くはコレクションとして集められており、結果として希少価値が生まれ、高価な値段が付いたというケースになります。こちらもまた、貴金属系の実物資産同様に、紛失や盗難には注意するようにしましょう。
実物資産は、金融資産と比較して「安全資産」として注目されています。
その理由として、「インフレ」や「金融危機」に強いということが挙げられます。
インフレ時は、相対的にお金の価値が下がり、ものの価値が上がるため、不動産などの実物資産の価値が上昇します。逆に、金融資産は資産価値が大幅に下落する恐れがあるため、インフレには非常に弱い資産と言えるでしょう。
金融資産は、金融危機が起こると暴落してしまう可能性があり、また株式などはその会社が金融危機の煽りを受けて倒産してしまえば、ほとんど価値が無くなってしまいます。
一方で、実物資産はその物自体にすでに価値があるため、金融危機の影響を受けにくく、価値が急落する可能性が低いというメリットがあります。特に金は値が下がるどころか、むしろ高騰しており、投資の対象として近年注目を集め続けています。
実物資産は、実際に形のある「もの」のため、紛失や盗難といったリスクがあります。よって、このようなリスク回避のための管理コストもかかるでしょう。また、マンションをはじめとする不動産系の資産は、固定資産税や維持費がかかるという点も知っておく必要があります。
こういったリスクやランニングコストを考慮したうえでおすすめな投資法が純金積立です。純金積立なら、運営会社に管理を任せることで、実際に金を自分の手元に置かなくてもよいため盗難のリスクもありません。また、自動積立が可能なため、比較的手間がかからずに投資を続けられるというメリットもありおすすめです。
純金積立会社はどこがいい?
年間コストで比較!おすすめ会社5選の
口コミ・評判をチェック