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純金積立会社を徹底比較
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公開日: |更新日:

純金積立におすすめの会社を比較

純金積立で成果を得るには、長期間の運用を見据えて、なるべく年間コストがかからない会社を選ぶことが重要です。

当サイトでは「純金積立」でGoogle検索(2023年5月10日)した際に表示された証券会社や地金商の中から、以下の条件に合致する会社を調査しました。

  • 口座開設・取引が郵送やオンラインで完結
  • 1万円未満の少額からでも積立購入可能

条件に合致した純金積立事業者は12社

オンラインや郵送で口座開設・取引ができ、少額でも積立できる12社の公式サイトから、純金積立取引の年間コストがどのくらい必要なのかを調べました。

ここでの「年間コスト」とは、毎月1万円ずつ積み立てた場合の購入手数料×12ヶ月分に、年会費を足した金額を指します。

年間コストが安い順に5社、紹介します。
※2023年5月10日時点
※コストが同額の場合は「積立開始時の最低購入額」が安い業者を優先
※最低購入額も同額の場合は設立年順に紹介

会社名 年間コスト 積立開始額 設立
KOYO証券公式ページで
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1,500円
(購入手数料無料 年会費のみ)
3,000円
(1,000円単位)
1963年
SBI証券公式ページで
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1,980円
(年会費無料 購入手数料1.65%×1万円×12ヶ月)
1,000円
(1,000円単位)
1998年
楽天証券公式ページで
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1,980円
(年会費無料 購入手数料1.65%×1万円×12ヶ月)
1,000円
(1,000円単位)
1999年3月
マネックス証券公式ページで
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1,980円
(年会費無料 購入手数料1.65%×1万円×12ヶ月)
1,000円
(1,000円単位)
1999年5月
クラウドバンク公式ページで
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1,980円
(年会費無料 購入手数料1.65%×1万円×12ヶ月)
3,000円
(1,000円単位)
2014年

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会社名 KOYO証券公式ページで
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SBI証券公式ページで
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楽天証券公式ページで
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マネックス証券公式ページで
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クラウドバンク公式ページで
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年間コスト 1,500円
(購入手数料無料 年会費のみ)
1,980円
(年会費無料、
購入手数料
1.65%×1万円×12ヶ月)
1,980円
(年会費無料、
購入手数料
1.65%×1万円×12ヶ月)
1,980円
(年会費無料、
購入手数料
1.65%×1万円×12ヶ月)
1,980円
(年会費無料、
購入手数料
1.65%×1万円×12ヶ月)
積立開始額 3,000円
(1,000円単位)
1,000円
(1,000円単位)
1,000円
(1,000円単位)
1,000円
(1,000円単位)
3,000円
(1,000円単位)
設立 1963年 1998年 1999年3月 1999年5月 2014年

純金積立を始めるなら おすすめの会社5選

純金積立会社選びでポイントとなるのは、コスト面(年間総コストや購入手数料)とサポート体制です。とくに重要なのはコスト面。ローリスク・ローリターンの純金積立は、長期間運用を続けることで成果につながるからです。

上記の要素をもとに比較した、おすすめの純金積立会社の5選は以下の通り。

KOYO証券

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純金積立について
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年間総コスト
※月1万円積立時
1,500円
※内訳:年会費1,500円のみ
購入手数料 無料
年会費 1,500円
サポート体制 コールセンター対応・メール問合せ・店頭窓口対応あり・ネット売買可能
その他の特徴 保管方法:消費寄託
購入単位:月額3,000円から1,000円単位
所在地 東京都中央区東日本橋2-13-2 光陽東日本橋ビル
設立年 1963年
登録番号 金融商品取引業者
関東財務局長(金商)第1588号
加入協会 日本証券業協会
日本商品先物取引協会

KOYO証券の口コミ

  • KOYO証券の純金積立は、引き出しや売却がいつでも可能な上、月々3,000円からはじめられるので気に入っています。資金があまりなくても、貯金感覚で純金積立ができるのも嬉しいポイントです。

参照元:KOYO証券公式サイト(https://www.koyo-sec.co.jp/gold/goldsave/voice.php)

>>KOYO証券について知る

SBI証券

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年間総コスト
※月1万円積立時
1,980円
※内訳:購入手数料1.65%×1万円×12ヶ月
購入手数料 購入代金の1.65%
年会費 なし
サポート体制 コールセンター対応・メール問合せ・ネット売買可能・チャットボット対応あり
その他の特徴 保管方法:特定保管
購入単位:月額1,000円から1,000円単位
所在地 東京都港区六本木1-6-1
設立年 1998年
登録番号 金融商品取引業者 商品先物取引業者
関東財務局長(金商)第44号
加入協会 日本証券業協会
一般社団法人金融先物取引業協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 一般社団法人日本STO協会 日本商品先物取引協会

SBI証券の口コミ

公式サイトに口コミが掲載されていませんでした。

楽天証券

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年間総コスト
※月1万円積立時
1,980円
※内訳:購入手数料1.65%×1万円×12ヶ月
購入手数料 購入代金の1.65%
年会費 なし
サポート体制 コールセンター対応・メール問合せ・ネット売買可能
その他の特徴 保管方法:消費寄託
購入単位:月額1,000円から1,000円単位
所在地 東京都品川区東品川4-12-3 品川シーサイド楽天タワー
設立年 1999年3月
登録番号 金融商品取引業者 商品先物取引業者
関東財務局長(金商)第195号
加入協会 日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 一般社団法人日本投資顧問業協会

楽天証券の口コミ

  • セキュリティのしっかりしたオンライン取引で金の積立ができると思い使いはじめました。米国株の手数料は多少高いですが、取引のしやすさや大手企業である安心感があるので気に入っています。

参照元:みんかぶ(https://minkabu.jp/hikaku/company_info/rakuten.html)

>>楽天証券について知る

マネックス証券

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年間総コスト
※月1万円積立時
1,980円
※内訳:購入手数料1.65%×1万円×12ヶ月
購入手数料 購入代金の1.65%
年会費 なし
サポート体制 コールセンター対応・メール問い合わせ・ネット売買可能
その他の特徴 保管方法:消費寄託
購入単位:月額1,000円から1,000円単位
所在地 東京都千代田区麹町2-4-1
設立年 1999年5月
登録番号 金融商品取引業者
関東財務局長(金商)第165号
加入協会 日本証券業協会 一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 一般社団法人 金融先物取引業協会 一般社団法人 日本暗号資産取引業協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会

マネックス証券の口コミ

  • マネックス証券は、米国株の取引に特化していること、他社と比較してブラウザやアプリの使い勝手が良かったことなどから選びました。また、金投資が1,000円という少額から可能なのも選んだ理由の一つです。

参照元:ZUU(https://zuu.co.jp/media/stock/monex-securities-reputation)

>>マネックス証券について知る

クラウドバンク

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年間総コスト
※月1万円積立時
1,980円
※内訳:購入手数料1.65%×1万円×12ヶ月
購入手数料 購入代金の1.65%
年会費 なし
サポート体制 コールセンター対応・メール問合せ・ネット売買可能
その他の特徴 保管方法:特定保管
購入単位:月額3,000円 1,000円単位
所在地 東京都港区六本木7-15-7 新六本木ビル6F
設立年 2014年
登録番号 第一種・第二種金融商品取引業者
関東財務局長(金商)第115号
加入協会 日本証券業協会

クラウドバンクの口コミ

公式サイトに口コミが掲載されていませんでした。

その他の純金積立会社一覧

SBIネット銀行
年間総コスト
※月1万円積立時
3,000円
購入手数料 購入金額1,000円につき月額25円
サポート体制 ATM手数料、振込手数料無料:対象サービス利用が必要
その他の特徴 積立額:毎月1000円から
ドルコスト平均法:毎日の価格変動が起きにくい積立方法
住所 東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー18階
設立年 1986年6月3日
登録番号 銀行代理業者
関東財務局長(銀代)第448号
加入協会 日本証券業協会 社団法人金融先物取引業協会
三菱マテリアル
年間総コスト
※月1万円積立時
4,000円
購入手数料 月額積立金額が10,000円以上の場合:1,000円につき26円
10,000円未満の場合:1,000円につき31円
スポット購入は購入手数料無料
サポート体制 電話、店頭、パソコン・スマートフォンによるオンライントレード可能
その他の特徴 保管方法:消費寄託、混蔵寄託
購入単位:3,000円から1,000円単位
スポット購入:可
住所 東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル
設立年 1871年
登録番号 東京都公安委員会 第303319601852号
加入協会 ※業者登録や団体加入に関する記載は特に見当たりませんでした。
岡安商事
年間総コスト
※月1万円積立時
6,300円
購入手数料 購入代金1,000円につき25円
サポート体制 14日以内なら無条件でクーリングオフ可能
その他の特徴 保管方法:混蔵寄託
購入単位:3,000円~、1,000円単位
スポット購入:記載なし
住所 大阪府大阪市中央区北浜2-3-8
設立年 1952年
登録番号 金融商品取引業者
近畿財務局長(金商)第304号
加入協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 日本商品先物振興協会
石福金属興業
年間総コスト
※月1万円積立時
3,740円
購入手数料 1口座について月額220円
サポート体制 石福積立オンラインに申し込むと24時間各種お問い合わせ可能
その他の特徴 保管方法:混蔵寄託
購入単位:3,000円~、1,000円単位
スポット購入:可
住所 東京都千代田区内神田3-20-7
設立年 1930年2月11日
登録番号 東京都公安委員会 第301036106170号
加入協会 一般社団法人日本金地金流通協会
横浜金属
年間総コスト
※月1万円積立時
3,300円
購入手数料 3,000円~5,000円の場合:月額220円
6,000円~9,000円の場合:月額247円
10,000円以上の場合:月額275円
サポート体制 電話、オンラインによる問い合わせ
その他の特徴 保管方法:金庫
購入単位:3,000円~、1,000円単位
スポット購入:可
住所 神奈川県相模原市緑区橋本台3-5-2 峡の原工業団地内
設立年 1958年2月
登録番号 神奈川県公安委員会 第452765900061号
加入協会 一般社団法人日本金地金流通協会
筑波銀行
年間総コスト
※月1万円積立時
4,600円
購入手数料 1,000円につき31円
サポート体制 中途解約時の手数料無料
純金積み立て残高を年二回お知らせ
その他の特徴 保管方法:社内保管
購入単位:3,000円~、1,000円単位
スポット購入:記載なし
住所 茨城県土浦市中央二丁目11番7号
設立年 1952年9月
登録番号 登録金融機関
関東財務局長(登金)第44号
加入協会 日本証券業協会
ゴールドリンクコーポレーション
年間総コスト
※月1万円積立時
不明
購入手数料 不明
サポート体制 精錬分割加工による純金売却に対応
その他の特徴 保管方法:記載なし
購入単位:記載なし
スポット購入:記載なし
住所 東京都千代田区飯田橋ニ丁目8番5号 多幸ビル九段9-10階
設立年 2010年3月
登録番号 東京都公安委員会 古物商許可番号 第301001008923号
加入協会 ※団体加入に関する記載は特に見当たりませんでした。
百十四銀行
※購入代金1,000円につき31円
所在地 香川県高松市亀井町5番地の1
設立年 1878年11月
登録番号 登録金融機関
四国財務局長(登金)第5号
加入協会 日本証券業協会 (一社)金融先物取引業協会

このサイトは2021年11月の情報をもとに個人が作成しています。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

純金積み立てのメリット

他の資産運用と比較して考えられる純金積み立てのメリットについて、代表的なものを紹介します。

実物資産投資である

純金積み立てのメリットとして、純金が貴金属(実物資産)であるという点が挙げられます。実物資産とは現実に物質として形があり、その物体そのものに価値が存在している資産です。

実物資産である純金は、それ自体が失われない限り資産として存在し続けるため、株式のように企業倒産に伴って資産価値が消滅するといったリスクがありません。

なお、実物資産投資である純金積み立てに対して、株式や債券などそれ自体に価値がなく信用や保証によって価値が発生している資産を金融資産と呼びます。

現物を持ち続けるコストがかからない

純金は極めて安定している物質であり、そのまま長期保管していても勝手に劣化したり風化したりといったリスクを避けやすいことはメリットです。

現物を保管する上で特別なコストがかからないため、ずっと保管することで資産価値が目減りしていくといった心配も不要です。なお、大量の純金を自宅に保管することに抵抗や危険を感じる場合、銀行の貸金庫などを利用する場合もあるでしょう。

自宅で保管する場合、火災によって純金のインゴットなどが変形してしまわないよう耐火金庫に保管するといった工夫が必要です。

株や債権に連動した価値の減少を避けやすい

株式や債券のように資産価値としての変動幅が比較的緩やかという点も純金積み立てのメリットといえるでしょう。企業の事業戦略によって資産価値の急上昇などを見込めない反面、安定的な実物資産として保有し続けられることが強みです。

なお、戦争が発生するなど国際的に通貨への信用性が低下した場合、純金の価値が高くなるという傾向もあります。そのため、純金積み立てでは紛争勃発時や金融危機といった経済的事象に伴って資産の買い増しを進めるという「有事の金買い」といった言葉も存在しています。

インフレーションの発生時に強い

インフレーションとは物価が上昇し、例えばそれまで1万円で購入できていたものが、2万円になってしまうような状況を指します。ひるがえって、貨幣価値が減少していると見ることも可能です。

現金や預貯金はインフレーションによる物価上昇や貨幣価値の下落の影響を受けますが、純金積み立てはインフレの影響を受けづらく、比較的安定した資産と考えることができます。

純金積み立てのデメリット

様々なメリットを有している純金積み立てですが、一方でデメリットも存在しています。ここでは純金積み立てのデメリットについて代表的なものをまとめましたので把握しておきましょう。

金取引の手数料が高い

純金積み立てのデメリットとして、金取引における手数料の高さを無視できません。純金積み立てでは一定量の純金を購入し、実物資産として保有することになりますが、純金を購入する際には相応の手数料が発生します。また、保有している純金を売却して現金化する際にも手数料が発生します。

買う時も売る時も手数料が発生するため、投資した費用に対して資産価値がどうしても低下してしまうことはデメリットです。

保有していても利息や配当といった利益が発生しない

純金は安定した金を用いる実物資産であり、そのまま保管していても勝手に増えたり減ったりすることはありません。つまり、長期保管を続けても利息や配当によって利益を得ることが不可能であるということです。

純金積み立てでは、投資として支払ったコストに見合った量の純金しか保有することができず、資産運用として利益を得ようとすれば購入時よりも金の価値が高くなった時点で売却して差益を得なければなりません。なお、売却益を狙う場合は必ず手数料についても考慮しておく必要があります。

資産運用を考える上でメイン投資として選択しにくい

手数料が高く、売却による差益でしか利益追求を目指せないとなれば、資産運用の中心投資として選択しづらいことは事実です。

そのため、ある程度のリスクを覚悟しても積極的な資産形成や資産運用を進めていきたいと考える人にとって、純金積み立てだけで目的を叶えることは困難でしょう。

純金積み立ては比較的安定しているとされる資産運用であり実物資産投資だからこそ、メイン投資を別に置きながらリスク分散としてのサブ投資先に選択するといった戦略が基本です。

純金積み立ての始め方

純金積立の始め方はいたってシンプルです。

  1. 取り扱い会社に申し込みを行う(証券会社の場合、口座開設・・・取引口座は審査あり)
  2. 積み立てるための資金を入金する
  3. 投資を開始する
  4. 毎月自動の積み立てを実行/任意のタイミングで購入
  5. 任意のタイミングで売却、金地金・金貨への交換など

中には月々1,000円程度からの積み立てが可能な取り扱い会社もありますので、まずはインターネットなどから申し込んでみるとよいでしょう。

純金積み立てにかかるコスト

純金積立も投資資産・金融商品として取り扱い会社がビジネスとして提供しているため、マージンにあたる手数料などが必要になるケースがほとんどです。 一般的には、次のようなコストが必要とされています。

買付手数料

買い付けを行う際の手数料です。 純金積立を行う上で、買い付けは必ず行いますので間違いなく発生するコストであると認識してよいでしょう。 買い付け代金の●%という形で金額設定をされるのが一般的です。

売付手数料

保有している純金を売り付けた際に必要となる手数料です。 中には売り付け手数料については無料としている取り扱い会社もあります。

現物受取手数料

預けている純金を現物として受け取る場合において、手数料が必要になることがあります。 これは交換する純金の量などに応じて変動することもありますが、取り扱い会社によって金額は異なります。

年会費

取り扱いを依頼する証券会社などによっても異なりますが、年会費を毎年支払う必要がある場合があります。 ただし、中には年会費無料の取り扱い会社もあります。

保管料

資産である金を預かってもらうにあたり、保管料が必要になるケースがあります。 ただし、取り扱い会社が借用し運用を行う前提である「消費寄託」という保管方法であれば、万が一取り扱い会社の事業継続が不可能となった場合に返還されないリスクが発生する代わりに、保管料が無料になるケースが一般的です。

年会費と手数料の違い

純金積立を行う際には、「年会費」と「手数料」がかかります。「年会費」は、純金積立をしている方が支払う会費です。ネット系の業者の中には、年会費無料をうたっているところもあります。

手数料は、積立を行う純金を購入する際にかかる手数料です。購入金額の2.5パーセントから3.5パーセント程度で設定しているところが多いようです。また、購入金額が大きいほど手数料を下げる業者も少なくありません。また、純金を保管する手数料もかかりますが、業者によっては保管手数料を年会費とまとめているところもあります。

純金積立においては、定期的に純金を購入することになります。そのため、年会費が多少高くても、毎月の手数料が安いところの方が、トータルで見ると安くなるでしょう。

純金積立の保管方法

純金積立は、基本的に取り扱っている会社が顧客の資産を預かります。特定保管と消費寄託と呼ばれる保管方法があり、それぞれ保管のメリット・デメリットがあるので注意が必要です。しっかりと特徴を把握したうえで、どの方法にするのか検討してください。

特定保管

混蔵寄託とも呼ばれ、顧客の純金を明確に分けて保管する方法です。もし取り扱っている会社が倒産しても、純金は100%手元に戻ってきます。ただし保管料が割高というデメリットもあり、特に優遇が受けられるわけではありません。

消費寄託

返還を請求できる権利だけを持ち、取り扱っている会社に地金の所有権が移転する保管方法です。保管料がかからないというケースも多いですが、もし会社が倒産すれば純金が戻ってくる保障はありません。

純金積み立てにかかる税金

純金積立を行う上で必要となる税金は「消費税」と売却益にかかる「所得税」です。売買を行う際や各種コストの支払いは消費税の課税対象ですので、支払う代金に消費税が含まれている状態となっています。

注意が必要なのは所得税で、売却益が発生した場合は「譲渡所得」や「雑所得」として取り扱う必要があります。どちらにしても取り扱い金額や所有期間によってかかってくる税額計算が変わってきますので、詳細については税理士などの専門家に確認することをおすすめいたします。

純金積立でできる節税対策

純金積み立ては、工夫すると節税対策になります。ここでは、金の節税対策についてみていきましょう。

長期保有で節税に

金は、保有期間が5年を超えると、所得税が節税できます。売却する際に課税対象となる譲渡所得の求め方は、保有期間5年以下の場合、「売却金額-取得金額-特別控除50万円」。5年を超えると、この半額が譲渡所得です。税金の対象となる所得が半分になるため、大きな節税になります。純金積み立ては、長期保有に向いた投資と言えるでしょう。

固定資産税がかからない

金には、土地のような固定資産税はかかりません。固定資産税は、土地や建物の他に、機械や船舶など償却資産にかかってくる税金です。純金積み立ては固定資産税の対象ではないため、土地より節税に向いています。

子への資産贈与としてもおすすめ

年間110万円までなら、贈与税が非課税です。毎年110万円の範囲で生前贈与しておけば、節税対策になります。

純金積立会社の選び方

純金積立は、大きく分けてネット証券か貴金属会社があります。

  • ネット証券
    金の現物取引だけというよりも、純金積立と株や投資信託を一緒に検討している方にオススメです。積立手数料を下げるなどのサービスを行っているネット証券会社もあります。
  • 貴金属会社
    将来、金を現物で受け取ることやジュエリーなどと等価交換をしたいと考えている方にオススメです。ただ選ぶ際は金の取引実績が豊富な貴金属会社を選ぶようにしましょう。

会社を選ぶポイント

  • 購入方法
    毎月一定の金額を積み立てていく方法や、その都度購入する方法、ボーナス月に積立の額を増やす方法などがあり、自分のニーズにあった購入方法を選ぶことが大切です。融通の利くサービスを提供しているかどうかも重要でしょう。
  • 受け取り方法
    売却して現金で受け取る方法や金地金として受け取る方法、金貨に交換する3つの方法があります。取り扱っている会社で受け取り方法が異なるため、希望する受け取り方法がある会社を選びましょう。
  • 手数料
    純金積立は必ず手数料が発生しますが、会社によって手数料がどの程度かかるかはバラつきがあります。どの程度の手数料がかかるのか、事前にチェックしておきましょう。
  • 利便性・サポート体制
    とくに初めて純金積立をする場合は、手厚いサポート体制がある方が安心です。スポット購入や交換サービスなど、柔軟なサポート体制があるかチェックしてください。

その他の金投資方法と純金積立

金の投資方法を選ぶときのポイントは、いくつかあります。

まずはリスクとリターンをよく考えるということ。基本的に投資はリターンが高くなるほどリスクも高く、逆にリターンが少ないとリスクも低くなります。大きな利益を狙う場合、損失が出る可能性も高いことを頭に入れて投資を始めるようにしましょう。

また、資産運用の種類には大きく分けて「長期投資」と「短期投資」の2種類あり、それぞれメリット・デメリットがあります。短期投資は数日~数ヶ月ほどで利益が得られることもありますが、相場をチェックする手間がかかり大きな損失に繋がる可能性もあります。長期投資は利益の確定まで長い年月がかかりますが、その分リスクが低いでしょう。

投資を始める際は、まず自身が何を求めているのかしっかり自覚する必要があります。金投資方法にはさまざまな種類があるため、早見表で掲載している「特徴」「費用」「販売会社」「リスク」などの項目について着目することが大切です。

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その他の
金投資方法
特徴 費用 販売会社 リスク
純金積立 少額から始められる、自動積立ができる 通常1,000~3,000円から1,000円単位 地金商、金属メーカー、証券会社、商品先物業者など 保管方法が消費寄託の場合、取扱会社が倒産すると金の一部や全てが返却されない可能性あり
金貨・金地金 金の現物を手元で保有できる 金貨… 1/10トロイオンス(約2万円)、
1/4トロイオンス(約4.5万円)、
1/2トロイオンス(約9.5万円)、
1トロイオンス(約19万円)・金地金…1gあたりの手数料・販売価格は約6,500円
宝飾店、地金商、金属メーカーなど 盗難リスクあり、保管方法によってあり。国際市場で金地金取引はドルで行われるため、為替リスクも伴い損失額が増える可能性あり
投資信託 少額から始められる、自動積立ができる 販売時の手数料(0~2%)、年率で0.55%から0.88% 証券会社、銀行 金の相場の変動により損失発生の可能性あり
金ETF 年間の管理手数料が安い、証券口座で一元管理できる 売買の都度証券会社に支払う売買手数料と、投資信託と同様に日々掛かる管理費用 証券会社 金の相場の変動により損失発生の可能性あり
金先物 レバレッジを効かせて大きな金額を取引できる 証拠金約23万円(各社により異なる) 証券会社、商品先物業者 金の相場の変動により損失発生の可能性あり。少額で大きな取引が可能なため、損失が発生した場合は損失が大きくなりやすい

純金積立に向いている人は?

どんな投資であってもリスクは付きものですが、他の投資方法に比べると純金積立は非常にリスクが少ない投資と言えます。なぜなら、金の価値がゼロになる可能性が極めて低いからです。ハイリターンの投資の場合だと初心者が成果を出すことが難しいですが、純金積立なら初心者でも成果を出せる可能性が高いです。もちろん利益が出るまでには時間を要しますが、ゆっくり投資を始めたいと考えている初心者の方におすすめです。

また投資の中には多額の資産が必要なものもありますが、純金積立は毎月数千円程度の金額で投資を始めることが可能です。少ない金額から投資を始めてみたいと思っている人に適した投資方法と言えるでしょう。

短期間で利益を得たいと思っている人に純金積立は向いていません。早くに利益を出したいならば、他の投資をおすすめします。純金積立は基本的に毎月コツコツ積み立てを行い、タイミングを見計らって利益を出すという方法です。そのため、長期的な目で投資をしたい人に向いています。

分散投資によってリスクマネジメントをしたい人

どのような資産運用や投資であっても、特定の投資先に全ての資産を投じてしまうと、その投資が失敗した際の経済的ダメージがとても大きくなってしまいます。そのため投資戦略をプランニングする際には、自分にとってのメイン投資先としてターゲットを明確にしつつ、複数の投資先へ資産を分配して下落や暴落に備える「分散投資(リスク分散)」が重要です。

純金積み立ては比較的安定している資産運用であり、リスク分散による投資先として選択しやすいことが特徴です。また有事の金買いの観点から、市場の暴落や金融ショックにも備えられるため、資産運用の初心者はもちろんすでに株式投資や信託投資などを行っている人にとっても利用価値があるでしょう。