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純金積立で成果を得るには、長期間の運用を見据えて、なるべく年間コストがかからない会社を選ぶことが重要です。
当サイトでは「純金積立」でGoogle検索(2023年5月10日)した際に表示された証券会社や地金商の中から、以下の条件に合致する会社を調査しました。
オンラインや郵送で口座開設・取引ができ、少額でも積立できる12社の公式サイトから、純金積立取引の年間コストがどのくらい必要なのかを調べました。
ここでの「年間コスト」とは、毎月1万円ずつ積み立てた場合の購入手数料×12ヶ月分に、年会費を足した金額を指します。
年間コストが安い順に5社、紹介します。
※2023年5月10日時点
※コストが同額の場合は「積立開始時の最低購入額」が安い業者を優先
※最低購入額も同額の場合は設立年順に紹介
会社名 | 年間コスト | 積立開始額 | 設立 |
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KOYO証券公式ページで 詳しく見る |
1,500円 (購入手数料無料 年会費のみ) |
3,000円 (1,000円単位) |
1963年 |
SBI証券公式ページで 詳しく見る |
1,980円 (年会費無料 購入手数料1.65%×1万円×12ヶ月) |
1,000円 (1,000円単位) |
1998年 |
楽天証券公式ページで 詳しく見る |
1,980円 (年会費無料 購入手数料1.65%×1万円×12ヶ月) |
1,000円 (1,000円単位) |
1999年3月 |
マネックス証券公式ページで 詳しく見る |
1,980円 (年会費無料 購入手数料1.65%×1万円×12ヶ月) |
1,000円 (1,000円単位) |
1999年5月 |
クラウドバンク公式ページで 詳しく見る |
1,980円 (年会費無料 購入手数料1.65%×1万円×12ヶ月) |
3,000円 (1,000円単位) |
2014年 |
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会社名 | KOYO証券公式ページで 詳しく見る |
SBI証券公式ページで 詳しく見る |
楽天証券公式ページで 詳しく見る |
マネックス証券公式ページで 詳しく見る |
クラウドバンク公式ページで 詳しく見る |
---|---|---|---|---|---|
年間コスト | 1,500円 (購入手数料無料 年会費のみ) |
1,980円 (年会費無料、 購入手数料 1.65%×1万円×12ヶ月) |
1,980円 (年会費無料、 購入手数料 1.65%×1万円×12ヶ月) |
1,980円 (年会費無料、 購入手数料 1.65%×1万円×12ヶ月) |
1,980円 (年会費無料、 購入手数料 1.65%×1万円×12ヶ月) |
積立開始額 | 3,000円 (1,000円単位) |
1,000円 (1,000円単位) |
1,000円 (1,000円単位) |
1,000円 (1,000円単位) |
3,000円 (1,000円単位) |
設立 | 1963年 | 1998年 | 1999年3月 | 1999年5月 | 2014年 |
純金積立会社選びでポイントとなるのは、コスト面(年間総コストや購入手数料)とサポート体制です。とくに重要なのはコスト面。ローリスク・ローリターンの純金積立は、長期間運用を続けることで成果につながるからです。
上記の要素をもとに比較した、おすすめの純金積立会社の5選は以下の通り。
年間総コスト ※月1万円積立時 |
1,500円 ※内訳:年会費1,500円のみ |
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購入手数料 | 無料 |
年会費 | 1,500円 |
サポート体制 | コールセンター対応・メール問合せ・店頭窓口対応あり・ネット売買可能 |
その他の特徴 | 保管方法:消費寄託 購入単位:月額3,000円から1,000円単位 |
所在地 | 東京都中央区東日本橋2-13-2 光陽東日本橋ビル |
設立年 | 1963年 |
登録番号 | 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1588号 |
加入協会 | 日本証券業協会 日本商品先物取引協会 |
KOYO証券の口コミ
参照元:KOYO証券公式サイト(https://www.koyo-sec.co.jp/gold/goldsave/voice.php)
年間総コスト ※月1万円積立時 |
1,980円 ※内訳:購入手数料1.65%×1万円×12ヶ月 |
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購入手数料 | 購入代金の1.65% |
年会費 | なし |
サポート体制 | コールセンター対応・メール問合せ・ネット売買可能・チャットボット対応あり |
その他の特徴 | 保管方法:特定保管 購入単位:月額1,000円から1,000円単位 |
所在地 | 東京都港区六本木1-6-1 |
設立年 | 1998年 |
登録番号 | 金融商品取引業者 商品先物取引業者 関東財務局長(金商)第44号 |
加入協会 | 日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 一般社団法人日本STO協会 日本商品先物取引協会 |
SBI証券の口コミ
公式サイトに口コミが掲載されていませんでした。
年間総コスト ※月1万円積立時 |
1,980円 ※内訳:購入手数料1.65%×1万円×12ヶ月 |
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購入手数料 | 購入代金の1.65% |
年会費 | なし |
サポート体制 | コールセンター対応・メール問合せ・ネット売買可能 |
その他の特徴 | 保管方法:消費寄託 購入単位:月額1,000円から1,000円単位 |
所在地 | 東京都品川区東品川4-12-3 品川シーサイド楽天タワー |
設立年 | 1999年3月 |
登録番号 | 金融商品取引業者 商品先物取引業者 関東財務局長(金商)第195号 |
加入協会 | 日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 |
楽天証券の口コミ
参照元:みんかぶ(https://minkabu.jp/hikaku/company_info/rakuten.html)
年間総コスト ※月1万円積立時 |
1,980円 ※内訳:購入手数料1.65%×1万円×12ヶ月 |
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購入手数料 | 購入代金の1.65% |
年会費 | なし |
サポート体制 | コールセンター対応・メール問い合わせ・ネット売買可能 |
その他の特徴 | 保管方法:消費寄託 購入単位:月額1,000円から1,000円単位 |
所在地 | 東京都千代田区麹町2-4-1 |
設立年 | 1999年5月 |
登録番号 | 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第165号 |
加入協会 | 日本証券業協会 一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 一般社団法人 金融先物取引業協会 一般社団法人 日本暗号資産取引業協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会 |
マネックス証券の口コミ
参照元:ZUU(https://zuu.co.jp/media/stock/monex-securities-reputation)
年間総コスト ※月1万円積立時 |
1,980円 ※内訳:購入手数料1.65%×1万円×12ヶ月 |
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購入手数料 | 購入代金の1.65% |
年会費 | なし |
サポート体制 | コールセンター対応・メール問合せ・ネット売買可能 |
その他の特徴 | 保管方法:特定保管 購入単位:月額3,000円 1,000円単位 |
所在地 | 東京都港区六本木7-15-7 新六本木ビル6F |
設立年 | 2014年 |
登録番号 | 第一種・第二種金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第115号 |
加入協会 | 日本証券業協会 |
クラウドバンクの口コミ
公式サイトに口コミが掲載されていませんでした。
SBIネット銀行 | |
年間総コスト ※月1万円積立時 |
3,000円 |
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購入手数料 | 購入金額1,000円につき月額25円 |
サポート体制 | ATM手数料、振込手数料無料:対象サービス利用が必要 |
その他の特徴 | 積立額:毎月1000円から ドルコスト平均法:毎日の価格変動が起きにくい積立方法 |
住所 | 東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー18階 |
設立年 | 1986年6月3日 |
登録番号 | 銀行代理業者 関東財務局長(銀代)第448号 |
加入協会 | 日本証券業協会 社団法人金融先物取引業協会 |
三菱マテリアル | |
年間総コスト ※月1万円積立時 |
4,000円 |
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購入手数料 | 月額積立金額が10,000円以上の場合:1,000円につき26円 10,000円未満の場合:1,000円につき31円 スポット購入は購入手数料無料 |
サポート体制 | 電話、店頭、パソコン・スマートフォンによるオンライントレード可能 |
その他の特徴 | 保管方法:消費寄託、混蔵寄託 購入単位:3,000円から1,000円単位 スポット購入:可 |
住所 | 東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル |
設立年 | 1871年 |
登録番号 | 東京都公安委員会 第303319601852号 |
加入協会 | ※業者登録や団体加入に関する記載は特に見当たりませんでした。 |
岡安商事 | |
年間総コスト ※月1万円積立時 |
6,300円 |
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購入手数料 | 購入代金1,000円につき25円 |
サポート体制 | 14日以内なら無条件でクーリングオフ可能 |
その他の特徴 | 保管方法:混蔵寄託 購入単位:3,000円~、1,000円単位 スポット購入:記載なし |
住所 | 大阪府大阪市中央区北浜2-3-8 |
設立年 | 1952年 |
登録番号 | 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第304号 |
加入協会 | 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 日本商品先物振興協会 |
石福金属興業 | |
年間総コスト ※月1万円積立時 |
3,740円 |
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購入手数料 | 1口座について月額220円 |
サポート体制 | 石福積立オンラインに申し込むと24時間各種お問い合わせ可能 |
その他の特徴 | 保管方法:混蔵寄託 購入単位:3,000円~、1,000円単位 スポット購入:可 |
住所 | 東京都千代田区内神田3-20-7 |
設立年 | 1930年2月11日 |
登録番号 | 東京都公安委員会 第301036106170号 |
加入協会 | 一般社団法人日本金地金流通協会 |
横浜金属 | |
年間総コスト ※月1万円積立時 |
3,300円 |
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購入手数料 | 3,000円~5,000円の場合:月額220円 6,000円~9,000円の場合:月額247円 10,000円以上の場合:月額275円 |
サポート体制 | 電話、オンラインによる問い合わせ |
その他の特徴 | 保管方法:金庫 購入単位:3,000円~、1,000円単位 スポット購入:可 |
住所 | 神奈川県相模原市緑区橋本台3-5-2 峡の原工業団地内 |
設立年 | 1958年2月 |
登録番号 | 神奈川県公安委員会 第452765900061号 |
加入協会 | 一般社団法人日本金地金流通協会 |
筑波銀行 | |
年間総コスト ※月1万円積立時 |
4,600円 |
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購入手数料 | 1,000円につき31円 |
サポート体制 | 中途解約時の手数料無料 純金積み立て残高を年二回お知らせ |
その他の特徴 | 保管方法:社内保管 購入単位:3,000円~、1,000円単位 スポット購入:記載なし |
住所 | 茨城県土浦市中央二丁目11番7号 |
設立年 | 1952年9月 |
登録番号 | 登録金融機関 関東財務局長(登金)第44号 |
加入協会 | 日本証券業協会 |
ゴールドリンクコーポレーション | |
年間総コスト ※月1万円積立時 |
不明 |
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購入手数料 | 不明 |
サポート体制 | 精錬分割加工による純金売却に対応 |
その他の特徴 | 保管方法:記載なし 購入単位:記載なし スポット購入:記載なし |
住所 | 東京都千代田区飯田橋ニ丁目8番5号 多幸ビル九段9-10階 |
設立年 | 2010年3月 |
登録番号 | 東京都公安委員会 古物商許可番号 第301001008923号 |
加入協会 | ※団体加入に関する記載は特に見当たりませんでした。 |
百十四銀行 ※購入代金1,000円につき31円 |
|
所在地 | 香川県高松市亀井町5番地の1 |
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設立年 | 1878年11月 |
登録番号 | 登録金融機関 四国財務局長(登金)第5号 |
加入協会 | 日本証券業協会 (一社)金融先物取引業協会 |
このサイトは2021年11月の情報をもとに個人が作成しています。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
他の資産運用と比較して考えられる純金積み立てのメリットについて、代表的なものを紹介します。
純金積み立てのメリットとして、純金が貴金属(実物資産)であるという点が挙げられます。実物資産とは現実に物質として形があり、その物体そのものに価値が存在している資産です。
実物資産である純金は、それ自体が失われない限り資産として存在し続けるため、株式のように企業倒産に伴って資産価値が消滅するといったリスクがありません。
なお、実物資産投資である純金積み立てに対して、株式や債券などそれ自体に価値がなく信用や保証によって価値が発生している資産を金融資産と呼びます。
純金は極めて安定している物質であり、そのまま長期保管していても勝手に劣化したり風化したりといったリスクを避けやすいことはメリットです。
現物を保管する上で特別なコストがかからないため、ずっと保管することで資産価値が目減りしていくといった心配も不要です。なお、大量の純金を自宅に保管することに抵抗や危険を感じる場合、銀行の貸金庫などを利用する場合もあるでしょう。
自宅で保管する場合、火災によって純金のインゴットなどが変形してしまわないよう耐火金庫に保管するといった工夫が必要です。
株式や債券のように資産価値としての変動幅が比較的緩やかという点も純金積み立てのメリットといえるでしょう。企業の事業戦略によって資産価値の急上昇などを見込めない反面、安定的な実物資産として保有し続けられることが強みです。
なお、戦争が発生するなど国際的に通貨への信用性が低下した場合、純金の価値が高くなるという傾向もあります。そのため、純金積み立てでは紛争勃発時や金融危機といった経済的事象に伴って資産の買い増しを進めるという「有事の金買い」といった言葉も存在しています。
インフレーションとは物価が上昇し、例えばそれまで1万円で購入できていたものが、2万円になってしまうような状況を指します。ひるがえって、貨幣価値が減少していると見ることも可能です。
現金や預貯金はインフレーションによる物価上昇や貨幣価値の下落の影響を受けますが、純金積み立てはインフレの影響を受けづらく、比較的安定した資産と考えることができます。
様々なメリットを有している純金積み立てですが、一方でデメリットも存在しています。ここでは純金積み立てのデメリットについて代表的なものをまとめましたので把握しておきましょう。
純金積み立てのデメリットとして、金取引における手数料の高さを無視できません。純金積み立てでは一定量の純金を購入し、実物資産として保有することになりますが、純金を購入する際には相応の手数料が発生します。また、保有している純金を売却して現金化する際にも手数料が発生します。
買う時も売る時も手数料が発生するため、投資した費用に対して資産価値がどうしても低下してしまうことはデメリットです。
純金は安定した金を用いる実物資産であり、そのまま保管していても勝手に増えたり減ったりすることはありません。つまり、長期保管を続けても利息や配当によって利益を得ることが不可能であるということです。
純金積み立てでは、投資として支払ったコストに見合った量の純金しか保有することができず、資産運用として利益を得ようとすれば購入時よりも金の価値が高くなった時点で売却して差益を得なければなりません。なお、売却益を狙う場合は必ず手数料についても考慮しておく必要があります。
手数料が高く、売却による差益でしか利益追求を目指せないとなれば、資産運用の中心投資として選択しづらいことは事実です。
そのため、ある程度のリスクを覚悟しても積極的な資産形成や資産運用を進めていきたいと考える人にとって、純金積み立てだけで目的を叶えることは困難でしょう。
純金積み立ては比較的安定しているとされる資産運用であり実物資産投資だからこそ、メイン投資を別に置きながらリスク分散としてのサブ投資先に選択するといった戦略が基本です。
純金積立の始め方はいたってシンプルです。
中には月々1,000円程度からの積み立てが可能な取り扱い会社もありますので、まずはインターネットなどから申し込んでみるとよいでしょう。
純金積立も投資資産・金融商品として取り扱い会社がビジネスとして提供しているため、マージンにあたる手数料などが必要になるケースがほとんどです。 一般的には、次のようなコストが必要とされています。
買い付けを行う際の手数料です。 純金積立を行う上で、買い付けは必ず行いますので間違いなく発生するコストであると認識してよいでしょう。 買い付け代金の●%という形で金額設定をされるのが一般的です。
保有している純金を売り付けた際に必要となる手数料です。 中には売り付け手数料については無料としている取り扱い会社もあります。
預けている純金を現物として受け取る場合において、手数料が必要になることがあります。 これは交換する純金の量などに応じて変動することもありますが、取り扱い会社によって金額は異なります。
取り扱いを依頼する証券会社などによっても異なりますが、年会費を毎年支払う必要がある場合があります。 ただし、中には年会費無料の取り扱い会社もあります。
資産である金を預かってもらうにあたり、保管料が必要になるケースがあります。 ただし、取り扱い会社が借用し運用を行う前提である「消費寄託」という保管方法であれば、万が一取り扱い会社の事業継続が不可能となった場合に返還されないリスクが発生する代わりに、保管料が無料になるケースが一般的です。
純金積立を行う際には、「年会費」と「手数料」がかかります。「年会費」は、純金積立をしている方が支払う会費です。ネット系の業者の中には、年会費無料をうたっているところもあります。
手数料は、積立を行う純金を購入する際にかかる手数料です。購入金額の2.5パーセントから3.5パーセント程度で設定しているところが多いようです。また、購入金額が大きいほど手数料を下げる業者も少なくありません。また、純金を保管する手数料もかかりますが、業者によっては保管手数料を年会費とまとめているところもあります。
純金積立においては、定期的に純金を購入することになります。そのため、年会費が多少高くても、毎月の手数料が安いところの方が、トータルで見ると安くなるでしょう。
純金積立は、基本的に取り扱っている会社が顧客の資産を預かります。特定保管と消費寄託と呼ばれる保管方法があり、それぞれ保管のメリット・デメリットがあるので注意が必要です。しっかりと特徴を把握したうえで、どの方法にするのか検討してください。
混蔵寄託とも呼ばれ、顧客の純金を明確に分けて保管する方法です。もし取り扱っている会社が倒産しても、純金は100%手元に戻ってきます。ただし保管料が割高というデメリットもあり、特に優遇が受けられるわけではありません。
返還を請求できる権利だけを持ち、取り扱っている会社に地金の所有権が移転する保管方法です。保管料がかからないというケースも多いですが、もし会社が倒産すれば純金が戻ってくる保障はありません。
純金積立を行う上で必要となる税金は「消費税」と売却益にかかる「所得税」です。売買を行う際や各種コストの支払いは消費税の課税対象ですので、支払う代金に消費税が含まれている状態となっています。
注意が必要なのは所得税で、売却益が発生した場合は「譲渡所得」や「雑所得」として取り扱う必要があります。どちらにしても取り扱い金額や所有期間によってかかってくる税額計算が変わってきますので、詳細については税理士などの専門家に確認することをおすすめいたします。
純金積み立ては、工夫すると節税対策になります。ここでは、金の節税対策についてみていきましょう。
金は、保有期間が5年を超えると、所得税が節税できます。売却する際に課税対象となる譲渡所得の求め方は、保有期間5年以下の場合、「売却金額-取得金額-特別控除50万円」。5年を超えると、この半額が譲渡所得です。税金の対象となる所得が半分になるため、大きな節税になります。純金積み立ては、長期保有に向いた投資と言えるでしょう。
金には、土地のような固定資産税はかかりません。固定資産税は、土地や建物の他に、機械や船舶など償却資産にかかってくる税金です。純金積み立ては固定資産税の対象ではないため、土地より節税に向いています。
年間110万円までなら、贈与税が非課税です。毎年110万円の範囲で生前贈与しておけば、節税対策になります。
純金積立は、大きく分けてネット証券か貴金属会社があります。
金の投資方法を選ぶときのポイントは、いくつかあります。
まずはリスクとリターンをよく考えるということ。基本的に投資はリターンが高くなるほどリスクも高く、逆にリターンが少ないとリスクも低くなります。大きな利益を狙う場合、損失が出る可能性も高いことを頭に入れて投資を始めるようにしましょう。
また、資産運用の種類には大きく分けて「長期投資」と「短期投資」の2種類あり、それぞれメリット・デメリットがあります。短期投資は数日~数ヶ月ほどで利益が得られることもありますが、相場をチェックする手間がかかり大きな損失に繋がる可能性もあります。長期投資は利益の確定まで長い年月がかかりますが、その分リスクが低いでしょう。
投資を始める際は、まず自身が何を求めているのかしっかり自覚する必要があります。金投資方法にはさまざまな種類があるため、早見表で掲載している「特徴」「費用」「販売会社」「リスク」などの項目について着目することが大切です。
▽横にスライドできます。
その他の 金投資方法 |
特徴 | 費用 | 販売会社 | リスク |
---|---|---|---|---|
純金積立 | 少額から始められる、自動積立ができる | 通常1,000~3,000円から1,000円単位 | 地金商、金属メーカー、証券会社、商品先物業者など | 保管方法が消費寄託の場合、取扱会社が倒産すると金の一部や全てが返却されない可能性あり |
金貨・金地金 | 金の現物を手元で保有できる | 金貨… 1/10トロイオンス(約2万円)、 1/4トロイオンス(約4.5万円)、 1/2トロイオンス(約9.5万円)、 1トロイオンス(約19万円)・金地金…1gあたりの手数料・販売価格は約6,500円 |
宝飾店、地金商、金属メーカーなど | 盗難リスクあり、保管方法によってあり。国際市場で金地金取引はドルで行われるため、為替リスクも伴い損失額が増える可能性あり |
投資信託 | 少額から始められる、自動積立ができる | 販売時の手数料(0~2%)、年率で0.55%から0.88% | 証券会社、銀行 | 金の相場の変動により損失発生の可能性あり |
金ETF | 年間の管理手数料が安い、証券口座で一元管理できる | 売買の都度証券会社に支払う売買手数料と、投資信託と同様に日々掛かる管理費用 | 証券会社 | 金の相場の変動により損失発生の可能性あり |
金先物 | レバレッジを効かせて大きな金額を取引できる | 証拠金約23万円(各社により異なる) | 証券会社、商品先物業者 | 金の相場の変動により損失発生の可能性あり。少額で大きな取引が可能なため、損失が発生した場合は損失が大きくなりやすい |
どんな投資であってもリスクは付きものですが、他の投資方法に比べると純金積立は非常にリスクが少ない投資と言えます。なぜなら、金の価値がゼロになる可能性が極めて低いからです。ハイリターンの投資の場合だと初心者が成果を出すことが難しいですが、純金積立なら初心者でも成果を出せる可能性が高いです。もちろん利益が出るまでには時間を要しますが、ゆっくり投資を始めたいと考えている初心者の方におすすめです。
また投資の中には多額の資産が必要なものもありますが、純金積立は毎月数千円程度の金額で投資を始めることが可能です。少ない金額から投資を始めてみたいと思っている人に適した投資方法と言えるでしょう。
短期間で利益を得たいと思っている人に純金積立は向いていません。早くに利益を出したいならば、他の投資をおすすめします。純金積立は基本的に毎月コツコツ積み立てを行い、タイミングを見計らって利益を出すという方法です。そのため、長期的な目で投資をしたい人に向いています。
どのような資産運用や投資であっても、特定の投資先に全ての資産を投じてしまうと、その投資が失敗した際の経済的ダメージがとても大きくなってしまいます。そのため投資戦略をプランニングする際には、自分にとってのメイン投資先としてターゲットを明確にしつつ、複数の投資先へ資産を分配して下落や暴落に備える「分散投資(リスク分散)」が重要です。
純金積み立ては比較的安定している資産運用であり、リスク分散による投資先として選択しやすいことが特徴です。また有事の金買いの観点から、市場の暴落や金融ショックにも備えられるため、資産運用の初心者はもちろんすでに株式投資や信託投資などを行っている人にとっても利用価値があるでしょう。