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「守りの資産」として注目を集めている純金積立。
「興味はあるけれどどういった会社を選べばよいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
純金積立は、大きく分けて「貴金属会社」と「ネット証券」の2種類の選択肢があります。
ここでは、これから純金積立を始める方に向けて、貴金属会社とネット証券のどちらを選べば良いのか。それぞれの特徴と各社について紹介していきます。
将来的に、金を現物で受け取ることやジュエリーなどとの等価交換を検討している場合は、金の取り扱いに実績のある貴金属会社を選ぶことをおすすめします。
田中貴金属工業の純金積立は2019年にリニューアルされ、ネット経由での積立なら、年会費も保管費もかからずに積み立てが可能です。積立金額も毎月3,000円からと少額で始められ、月々にかかる金の買い付け手数料も1,000円につき25円。積立額を50,000円まで増やすと1,000円につき15円と非常にリーズナブルに金の積立ができます。金の引き出しが5グラムから可能な点も魅力の一つです。
また、リニューアルによってネットやスマホからのアクセス画面も見やすくなり、24時まで金のスポット購入や売却注文が可能になりました。
三菱マテリアルの「マイ・ゴールド・パートナー」は、積立額が10,000円の場合は手数料が1,000円につき30円、年会費が864円かかります。
保管方法に関しては「特定保管」にすると、年率0.1%の手数料がかかりますが、「消費寄託」にすることでボーナスが付くため、ご自身の好みに合わせて選択するとよいでしょう。
徳力本店の純金積立「TOKURIKI 1・2・3」は、年会費が1,080円かかります。地金の総量が増える「徳力プレミアム」という独自サービスを展開しており、特定保管で1年以上保管している金の積立重量に応じて、年率0.1〜0.15%分の金が増加します。純金積立では、このようなサービスをうまく利用することも金を増やすポイントになります。
金の現物引き出しよりも、純金積立と併せて株や投資信託も検討している場合は、ネット証券がおすすめです。近年は、積立手数料を引き下げるサービスを展開している会社もあります。
KOYO証券の大きな特徴は、コスト面の安さ。年会費は1500円で、積立購入手数料はなんと無料。積立も月々3000円から始められ、低資金から始められる点が好評です。充実したサポート体制も魅力で、夜間でも国内外の経済指標などの情報を仕入れることが可能。コスト面、サポート面でおすすめできる会社です。
SBIネット銀行の「金・プラチナリアルタイム取引」は、積立手数料2.16%で月々1,000円から純金積立が可能。金のスポット購入も、24時間リアルタイム取引ができます。ネット証券は、このようなリアルタイム取引に定評があるので、うまく活用していくと良いでしょう。
一方で、ネット証券は貴金属会社と比べて、現物の金の引き出しにはやや弱いという面もあります。SBIネット銀行では、積み立てた金はニューヨークの保管先に顧客名義で特定保管されており、金の現物を引き出すには1キログラムからと制限があります。
マネックス証券の純金積立「マネックス・ゴールド」は、定額と定量の2つのプランが用意されており、定額プランでは月々1,000円からと少額で始められます。積立手数料は2.7%かかりますが、マネックス証券はネット証券の中では唯一100グラム単位で現物の金を引き出すことが可能。ネット証券の手軽さはそのままに、弱みである現物の金の引き出しにも柔軟性がある点が魅力と言えるでしょう。
楽天証券が提供する純金積立「金・プラチナ取引」は、近年の改定により積立手数料を業界最安値の1.62%に下げると同時に、取引業者に払う手数料であるスプレッドもリーズナブルになり、また年会費も無料となっています。積み立てた金は、消費寄託の形でロンドンに保管されているため、保管料もかかりません。ただし、金の現物引き出しには対応していないため注意が必要です。
このように、金の現物引き出しやジュエリーなどとの等価交換を楽しみたい方は貴金属会社を。
金の値上がり益を主な目的とし、株や投資信託なども同時に行いたい場合はネット証券を選択することをおすすめします。
ご自身の理想や目的に合った方法で、純金積立を利用しましょう。
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